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トカゲの飼育環境

ケージ

トカゲは基本的にケージの中で飼育します。ただしグリーンイグアナのような大型のトカゲでは室内で放し飼いにすることがあります。

ケージ選びでは大きさがもっとも重要です。充分に歩き回れる面積があればよいので、小さなトカゲであれば魚用の水槽でも代用できます。目安としては、一辺の長さが体長(尾を含まない長さ)の倍以上あるのが理想的とお考えください。

樹上性のトカゲの場合、床面積よりも高さの確保が要求されます。登り木を設置するに充分な高さのあるケージを用意しましょう。カメレオンなどには、背の高い鳥カゴを利用するのも手です。

ケージには必ずフタをします。壁を這い登ることができるヤモリはもちろんのこと、地上性のものでもトカゲのジャンプ力はあなどれません。フタには通気性が必要ですので、穴がなければ開けて通気を確保してください。金網をもちいるのもよいでしょう。

紫外線と熱源

昼行性のトカゲのケージには照明器具が欠かせません。照明と言っても、明るさというより紫外線と熱の供給がおもな役割になります。まさに太陽の代わりとするための照明です。

紫外線はトカゲの脱皮に必要で、特に昼行性のトカゲには不可欠です。脱皮とは、言い換えればダイナミックな新陳代謝であり、トカゲの健康を維持して元気に成長させるための基礎となる重要な現象です。トゥルーライト(太陽光線にほぼ等しいスペクトルを出す蛍光灯)などを設置してケージ内を照らし、いつでもすこやかに脱皮できる環境を作ってあげましょう。

変温動物であるトカゲは、外気の温度によって自分の体温を調節します。スポットライトや赤外線保温球を設置して、ケージ内にあたたかいエリアを作りましょう。ケージ全体を照らさず、あたたかいエリアと涼しいエリアとを分けてあげると、トカゲはみずから移動して体温を上手に調節してくれます。夜行性のものなど、爬虫類用のプレートヒーターによる床暖房だけでかまわない種もいますが、この場合もケージ全体を均一にあたためることがないように注意してください。

自然の日光を浴びさせたい場合には、ケージ内に日陰の部分を作っておくことを忘れずに。また、ケージを屋外に出す際には、フタが閉まっていることを確認し、鳥などに襲われたり、脱走したりすることがないよう気をつけてください。

爬虫類の飼育は、どんな種であれ、温度の管理が大切です。温度計をもちいてケージ内の温度を監視しましょう。最高温度と最低温度を記録できるタイプがおすすめです。

その他の設備

ケージの床材は砂や土、キッチンペーパー、新聞紙、あるいは不要など、種類によって異なりますので、適切なものを選びます。

トカゲにも水は必須ですが、脱皮の前に水浴びもするので、体がすっぽり入る大きさの水入れを用意してください。

地上性のトカゲには、身をかくすシェルターが必要なものもいます。樹上性のトカゲには登り木が必要です。

適切な環境を整えるには

トカゲの仲間は生態が多様ですので、ふさわしい飼育環境も種類ごとに大きく変わってきます。トカゲを購入する際に、爬虫類に詳しいお店のスタッフから助言を得て、設備を整えるのが理想的です。お店の展示そのものが、設備の参考になりもします。

または、特定の種類に向けた飼育セットを購入するのも、必要な設備を過不足なくそろえる手段となるでしょう。ただし「爬虫類用」や「トカゲ用」といった大きなくくりのセットでは、過不足があるかもしれません。

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