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エボシカメレオンの飼い方

エボシカメレオン

和名 エボシカメレオン
英名 Veiled Chameleon
学名 Chamaeleo calyptratus
分類 有鱗目トカゲ亜目イグアナ下目カメレオン科
原産 イエメン
全長 40~60cm

概要

トカゲの仲間では飼育難度の高いカメレオンたちですが、エボシカメレオンは飛び抜けて飼いやすく、初めてのカメレオンに最適な入門種としてよく知られています。かつては「ヘルメットカメレオン」や「カリプトラータス」と呼ばれることもありました。

オスはメスよりも大型になり、エボシ(烏帽子)にたとえられる頭部の突起も成長につれ高くなってゆきます。体色は変化しますが、基本的に緑色で、黄色や白色、オレンジ色などの縞模様が入り、美しいランダムパターンをえがきます。

入門種としての人気からカメレオンの中でも流通量が多く、比較的、入手は容易です。爬虫類専門店であれば、多くのショップで取り扱っているでしょう。価格は1万~3万円ほどです。

飼育環境

カメレオンは非常にナイーブな爬虫類であり、エボシカメレオンも単独での飼育が基本です。特にオスは、別のオスの姿が見えるだけでも強いストレスになり、ケージの金属部分に映る自分に向かって怒り続ける個体もいるほどです。複数のケージに分けて飼う際にも、お互いの姿が視界に入らないように配慮する必要があります。メスの場合には一緒に飼うことも可能ですが、力関係に強弱が生まれないように注意深い観察が必要です。初めてカメレオンを飼われる方は、まず単独飼育から始められたほうがよいでしょう。

樹上性の爬虫類ですので、ケージには高さが求められます。側面および上面がメッシュになっている爬虫類用ケース、または鳥カゴで、成体のオスの場合、幅が60cm以上で高さも60cm以上あるものが理想的です。幼体であれば、45cm程度のケースや水槽のほうがエサを見つけやすいという利点があります。

ケージ内に、流木などの枝や観葉植物を組み合わせて配置します。これらがカメレオンの移動経路となりますので、ちゃんと「道」として機能するようにレイアウトします。植物の葉は、成体に食べられてしまうので、ポトスなどの丈夫で早く生育する植物や、人工植物をもちいたほうが、よりよいでしょう。

カメレオンにも飲み水は欠かせませんが、ただ容器に張っただけでは、水として認識してくれない場合がほとんどですので、ひと工夫がいります。水容器にポンプで空気を送って水面に動きをつけるなどが考えられますが、専用のドリップボトルを利用するのが便利です。

上部からスポットライトでケージ内の一部を照らし、あたたかいエリアと涼しいエリアとを作り出します。カメレオンが火傷を負わないように、取り付け位置には気をつけてください。また、紫外線も必要ですので、爬虫類用のトゥルーライトなどでケージ内を照らします。あまり強い光を好まないので、弱めの光とし、植物で身を隠せる日陰部分も作っておきましょう。

湿度維持のため、朝晩に霧吹きでケージ内に水を散布します。乾燥する季節には加湿器も導入すると安心です。

エサを手ずから与えない場合には、エサ箱も設置します。

最後に、カメレオンがちゃんと水飲み場やエサ箱に移動できるかどうか、また、好きな温度の位置を選んで移動できるかどうか、植物の配置をよく確認しておきましょう。

世話

日常のおもな世話としては、エサやり、水の交換、フンの清掃、霧吹き、照明の点灯および消灯が挙げられます。観葉植物を設置しているならその水やりも必要です。

エサはコオロギが主体となります。栄養をおぎなうため、サプリメントをまぶしましょう。幼体には小さなサイズのものを毎日、食べるだけ与えます。成体には1~2日ごとでかまいません。また、成体になると植物食の傾向が強まり、チンゲン菜やバナナも食べるようになります。

ケース内に生きたコオロギを放置すると、カメレオンはそれが気になってストレスを感じます。食べ残しは必ず取り除きましょう。そうした問題もあるので、エサ箱をもちいず、コオロギを1匹ずつピンセットで与えるのがおすすめです。

エサを食べなくなってしまった場合には、環境がよくない可能性があります。水が飲めているかどうか、温度が低すぎないかどうか、身を隠す場所があるかどうかをチェックしてください。また、コオロギを別の種類(イエコオロギならフタホシコオロギ)に変えてみたり、ミルワームなどの別の動きをするエサに変えてみるのも有効な場合があります。

体の色を変えてまで身を隠そうとするカメレオンは、とても臆病な性質であり、警戒心の強いエボシカメレオンは、まったくスキンシップには向きません。飼い主と目が合っただけでも恐れて逃げ隠れてしまうものがほとんどです。まれに手や腕に乗せられるほど馴れる個体もいますが、基本的にハンドリングはできないものとお考えください。無理強いは確実に寿命をちぢめてしまいます。

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